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【パネルディスカッション】
司会者 まず、3人の提案に対して質問はないか。
青森県 中体連理事長の県教委配置や事務局員の配置などが滋賀県ではされているようだが、過去にどのような流れがあって現在のようになったのか教えてほしい。
兵庫県 徳島の全国大会に向けての強化のための予算面について詳しく知りたい。また、単独の中学校が優勝したのか、選抜チームで優勝したのかも知りたい。
司会者 では、中体連組織について滋賀から答えてほしい。
滋賀県 平成3年までは学校に事務局があったが、それ以降は県教委の保健体育課へ移った。しかし、年間のいろいろな行事等で忙しく、更に事務職員1名とアルバイト職員1名がプラスされた。
青森県 そのようになるまで、どのような手だてをされたのかを知りたい。本県は青森・八戸・弘前と大きな市が3つあり理事長を順に回していく状態である。非常に仕事量の多い中で困っている。その点滋賀は進んでいると思うが、そうなるまでの経緯が知りたい。
滋賀県 昭和22、23年発足当時は、理事長が授業を担当し煩雑な事務をかかえていた。
中体連会長 ところが当初はそれほど事業も多くなくやれたのではないかと思う。20数年前から授業担当の補充をつけてもらえた。その後、5、6年して事務職員1名採用になった。更に理事長は、学校教育全般に係わる指導も必要ということで、指導主事待遇で県に席を置き、全県的に指導せよということで、今の理事長も中体連の事務だけでなく、学校訪問ももっとしなさいということも含めて、それじゃ実質的な事務については局長をつけてもらい、局長が仕事を補充する、そして中体連の仕事以外に学校指導に出なさいという教育委員会の指導があり、本年度から局長制度ができた。当然、9年度から全国駅伝大会という大きな事業を抱えたという事も1つの大きな理由になっている。
司会者 滋賀の組織については、今のような経過だが、他に紹介してもらえるところはないか。青森の今後に参考になると思うので、ぜひ紹介してほしい。
東京都 滋賀と全く反対の状況がおきていて困っている。東京都の嘱託委員として3名派遣してもらい事務局を構成しているわけだが、今年度事務局長が1名退職をする。今、1人補充を頼んだが、リストラで体育部長は3名いるが、中体連に嘱託を派遣することは本来の任務ではないという見解を出し、今交渉中だが「中体連は任意団体であり、教育団体ではない」という発想が人件課に出てきた。これは、長い歴史があり、中体連が勝ち取った嘱託制度なのだが、人件課の人も替わったり、社会情勢が変わったこともあり、大変苦慮している。だから滋賀の話は、大変うらやましい限りである。関東は、比較的事務局に指導主事を置いているところが多いが、東京は今、事務局がつぶれるかどうかという瀬戸際にきているところだ。
埼玉県 25年前から、指導主事で体育課に学校体育担当指導主事として命をうけ、学校体育協会へ派遣されているという形をとっている。よって、理事長は指導主事である。だから、県内の体育の研究発表等には指導に出かける。ただ、中体連の仕事が主なので、体育連盟でやっている授業研究会には必ず行くが、他のところは別の指導主事が行く。行政との連携ができているのでやりやすいし、上司は、体育課長なので、体育連盟の行事にも関心が強く、連携がうまくとれている。その発端は、25年前、学校現場で、理事長が仕事が多く大変なので、それを事務局にまかせていったところにある。予算も4千万から5千万とふくれあがって大変なので、事務局員も置いてもらえるようになり、県の体育協会の補助もしてもらい、連携もとれていて、中体連の活動は楽である。
司会者 青森からの質問で、それぞれの実状をいろいろと交流できた。今後どういう方向になるのかはわからないが、組織の充実という点で参考にしてもらいたい。あわせて、組織と係わってだが、滋賀から3つの総合大会をウィークデー開催していると
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